RIP

読み:りっぷ / 英語表記:Routing Information Protocol

ルータ同士が経路情報を交換するルーティングプロトコルの1つ。目的地までに経由するルータの数(ホップ数)が最も少ない経路を選ぶ距離ベクトル型で、経路情報の交換にUDPを使う。

イマシルちゃんの解説

RIPは、ルータ同士で経路情報を交換するルーティングプロトコルだよ。
道案内で目的地までの交差点の数を教え合うように、隣のルータへ宛先とそこまでの距離を知らせるんだ。
この距離には、途中で経由するルータの数を表すホップ数を使うよ。
隣から受け取った値に自分から隣までの分を足して、数が最も少ない経路を選ぶんだ。
こうして情報を伝え合えば、管理者がすべての経路を手作業で登録しなくても通信の道筋を決められるよ。
ただし回線の速さは選択基準に含まないから、選ばれた経路が一番速いとは限らないんだ。

より深い解説

定義

RIP(Routing Information Protocol)は、同じ組織の中(AS内)で使うIGP(Interior Gateway Protocol)の1つで、距離ベクトル型のルーティングプロトコルである。経路情報の交換にはUDPのポート520番を使う。

メトリック:ホップ数

RIPは、目的のネットワークまでに経由するルータの数(ホップ数)をメトリック(経路のよさを表す値)として使う。ホップ数の最大は15で、16は「到達できない」ことを意味する。このため、16台以上のルータを経由するような大きなネットワークでは使えない。

回線の速さを考えないため、遅い回線を1つ経由する経路が、速い回線を2つ経由する経路より優先されることがある。

経路情報の交換

ルータは、自分の持つ経路表の全体を、30秒ごとに隣のルータへ送る。受け取ったルータは、各経路のホップ数に1を足して自分の経路表と比べ、よりよい経路があれば書き換える。

収束の遅さとループ対策

経路が切れたことが全体に伝わるまでに時間がかかり(収束が遅い)、その間にホップ数が少しずつ増え続ける無限カウント(count to infinity)という問題が起こりうる。これを防ぐために、次の仕組みがある。

仕組み内容
スプリットホライズンある隣のルータから学んだ経路を、そのルータには送り返さない
ポイズンリバース学んだ経路を、送り返すときに到達不能(16)として送る
トリガードアップデート変化があったら、30秒を待たずにすぐ知らせる
ホールドダウン到達不能になった経路について、しばらく新しい情報を受け付けない

バージョン

バージョン特徴
RIPv1クラスフル。経路情報にサブネットマスクを含まないので、可変長サブネットマスクを使えない。ブロードキャストで送る
RIPv2クラスレス。サブネットマスクを含む。マルチキャスト(224.0.0.9)で送り、認証もできる
RIPngIPv6用。UDPのポート521番を使う

ほかのルーティングプロトコルとの比較

プロトコル種類運ぶもの
RIP距離ベクトル型(IGP)UDP
OSPFリンクステート型(IGP)IPに直接(プロトコル番号89)
BGPパスベクトル型(EGP)TCP(ポート179)

実際の試験ではここに出る!全21問

ネットワークスペシャリスト

午前Ⅱ

テクニカルエンジニア(ネットワーク)

午前

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