パケット損失率
送信したパケットのうち、宛先へ届かなかったパケットの割合を表す指標。損失した数を送信した数で割って求め、IP電話などの通信品質の評価に用いる。
イマシルちゃんの解説
パケット損失率は、送ったデータの小さなまとまりであるパケットが、途中でどれだけ失われたかを表す指標だよ。
たとえば1000個送って10個が失われたら、損失率は1%になるんだ。
ルータの処理待ちがあふれるなどして、パケットが捨てられることがあるの。
IP電話では音声を再生する時刻が決まっているので、送り直しを待てず、声が途切れる原因になるよ。
損失率を調べると、通信の欠落が通話品質に影響していないかを確かめる手掛かりになるんだ。
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より深い解説
定義
パケット損失率は、次の式で表される。
パケット損失率 = 失われたパケットの数 ÷ 送信したパケットの数
損失が起きる主な原因
| 原因 | 内容 |
|---|---|
| 輻輳 | ルータやスイッチの待ち行列(バッファ)があふれ、パケットが捨てられる |
| 伝送の誤り | 無線の電波の干渉、ケーブルの不良などで、FCSのエラーになる |
| 遅れすぎ | IP電話では、ジッタバッファに間に合わなかったパケットは、届いても使えず損失と同じになる |
| 設定の不備 | MTUの不一致、フィルタの誤りなど |
IP電話の品質の指標
| 指標 | 内容 | 求め方 |
|---|---|---|
| R値 | 雑音、反響(エコー)、遅延、コーデック、損失などをもとに、通話品質を0〜100で表す | 複数の要因から計算する(Eモデル) |
| MOS値 | 人が聞いて感じた品質を、1〜5で表す | 主観評価、または推定 |
| ジッタ | パケットの到着間隔のゆらぎ | 測定する |
| パケット損失率 | 届かなかったパケットの割合 | 測定する |
| 遅延 | 送話から受話までの時間 | 測定する |
パケット損失率やジッタ、遅延は、ネットワークで測った「材料」で、R値は、それらを組み合わせて通話品質を一つの数値にしたものである。
対策
TCPの通信では、損失を検出すると再送し、さらに輻輳制御によって送る速さを落とす。そのため、損失率が少し上がるだけでも、スループットが大きく下がることがある。