ジッタ

読み:じった / 英語表記:jitter

パケットの到着間隔や遅延時間のゆらぎ(ばらつき)。ジッタが大きいと、音声や映像が途切れたり、ぎこちなくなったりする。

イマシルちゃんの解説

音声通話では、声のデータをパケットという小さなまとまりに分けて送るんだ。
一定の間隔で送っても、途中の混雑で待ち時間が変わると、届く間隔はばらばらになるよ。
こうした到着のタイミングがばらつく現象をジッタというんだ。
再生する時刻までに次のパケットが届かないと、声が途切れることがあるよ。
そこで受信側は、ジッタバッファという一時的な保管場所に少しためてから、一定のペースで再生するんだ。
届く時刻のずれを吸収しやすくなるけれど、ためる時間を長くすると、その分だけ声が聞こえるのも遅くなるよ。

より深い解説

定義

ジッタは、パケットごとの伝送遅延の変動のことである。遅延そのものの大きさではなく、遅延が一定でないことを表す。たとえば、すべてのパケットが100ミリ秒ずつ遅れて届くならジッタは0だが、80ミリ秒で届くものと120ミリ秒で届くものが混ざると、ジッタが生じる。

発生する原因

原因内容
キューイング遅延の変動ルータやスイッチの送信待ちのキューの長さが、ほかのトラフィックの量によって変わる
経路の変化パケットごとに異なる経路を通る
大きなパケットとの競合大きなデータのパケットの送信中に、音声のパケットが待たされる

影響を受ける通信

ジッタが問題になるのは、一定の間隔で再生する必要があるリアルタイムの通信である。

通信影響
IP電話(VoIP)声が途切れる、ロボットのような声になる
ビデオ会議映像がカクつく、音声と映像がずれる
オンラインゲーム操作の反応が不安定になる

ファイルの転送やWebの閲覧では、全体の時間に影響するだけで、ジッタそのものはあまり問題にならない。

ジッタバッファ

受信側は、届いたパケットをいったんジッタバッファ(ゆらぎ吸収バッファ)にためてから、一定の間隔で取り出して再生する。

バッファの大きさ長所短所
大きい大きなジッタも吸収できる再生までの遅延が増える
小さい遅延が小さい間に合わないパケットが増え、音が途切れる

バッファの時間内に間に合わなかったパケットは、届いても使えないため、失われたのと同じ扱いになる。ジッタの状況に応じてバッファの大きさを自動で変える適応型ジッタバッファもある。

ジッタの対策

対策内容
優先制御(QoS)音声のパケットを優先するキュー(優先キューイング)で、待ち時間を短く一定にする
帯域の確保音声用の帯域を確保し、混雑の影響を受けにくくする
大きなパケットの分割低速な回線では、大きなパケットを分割して、音声のパケットの待ち時間を減らす

品質の指標との関係

ジッタは、パケット損失率や遅延と並ぶ、ネットワークの品質を表す要素の1つである。通話品質の総合的な評価値であるR値は、遅延やパケット損失(ジッタバッファで捨てられたものを含む)などの要素から計算される。RTPのヘッダーにあるタイムスタンプを使うと、受信側でジッタを計算でき、その結果はRTCPで送信側に報告される。

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ネットワークスペシャリスト

午前Ⅱ

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