ネットワークアドレス
IPv4のネットワークそのものを表すアドレス。サブネットマスクで区切ったホスト部のビットをすべて0にして求める。
イマシルちゃんの解説
町の住所で「〇〇町」が町全体を指すように、ネットワーク全体を表すIPアドレスがネットワークアドレスなんだ。
IPv4では、ネットワークを表す部分と機器を区別するホスト部の境目をサブネットマスクで決めるよ。
そのホスト部のビットをすべて0にすると求められるんだ。
ルータはネットワークアドレスとマスクの組を手がかりに、届いたデータをどちらへ送るか選ぶよ。
機器ごとの住所をネットワーク単位でまとめて扱えるわけだね。
この解説はわかりやすかったですか?
より深い解説
定義
ネットワークアドレスは、IPv4アドレスのホスト部のビットをすべて0にしたアドレスで、ネットワーク(サブネット)そのものを表す。ルーティングテーブルには、宛先としてネットワークアドレスとサブネットマスクの組が登録される。
これに対し、ホスト部のビットをすべて1にしたアドレスはブロードキャストアドレスで、そのネットワーク内の全ホスト宛ての通信に使う。どちらも個々の機器には割り当てられない。
求め方
IPアドレスとサブネットマスクをビットごとにAND演算する。最後のオクテットだけを考えれば済むことが多い。
例:172.16.5.100/26 の場合
- /26のマスクは255.255.255.192なので、ブロックサイズは256 − 192 = 64
- 100が入る区切りは、64の倍数で考えると 64〜127
- ネットワークアドレスは 172.16.5.64
- ブロードキャストアドレスは 172.16.5.127
- 機器に割り当てられる範囲は 172.16.5.65〜172.16.5.126
ネットワークの区切りは「倍数」から始まる
あるプレフィックス長のネットワークは、必ずそのブロックサイズの倍数のアドレスから始まる。たとえば/26(64個ずつ)のネットワークは .0、.64、.128、.192 からしか始まらない。
このため、「172.16.1.96/26」のような組み合わせは、ネットワークアドレスとして正しくない(96は64の倍数ではない)。アドレスとプレフィックス長を組にして確認する必要がある。
小さなサブネットの境界
IPv4の/30ではホスト部が2ビットなので、アドレスは4個ずつの範囲になる。通常は先頭がネットワークアドレス、末尾がブロードキャストアドレスで、間の2個をインタフェースへ割り当てる。
| インタフェースのアドレス | 属するネットワーク |
|---|---|
| 192.0.2.9/30、192.0.2.10/30 | 192.0.2.8/30 |
| 192.0.2.13/30、192.0.2.14/30 | 192.0.2.12/30 |
ネットワーク宛ての経路を登録するときは、接続口のホストアドレスをそのまま宛先にせず、マスクで求めた範囲を使う。一つのアドレスだけへの経路を登録する場合は/32のホストルートとなり、対象が異なる。
重なりの確認
別々のLANへアドレスを割り当てるときは、それぞれの範囲を書き出して重なりを確認する。同じ宛先を異なる接続先へ割り当てると、意図した相手へ一意に届けられなくなる場合がある。
ただし、経路表で集約経路とより具体的な経路が重なること自体は異常ではない。転送時はロンゲストマッチで、最も長いプレフィックスが一致する経路を選ぶ。アドレスの重複割当てと、経路の集約・例外指定は区別する。
実際の試験ではここに出る!全12問
ネットワークスペシャリスト
- 午前Ⅱ
- 午後Ⅰ
- 午後Ⅱ