プレフィックスリスト

読み:ぷれふぃっくすりすと / 英語表記:prefix list

ネットワークアドレスとプレフィックス長を条件に、経路情報を許可・拒否するためのリスト。ルータが受信する経路やほかのルータへ広告する経路を絞り込む際に使う。

イマシルちゃんの解説

ルータは、ほかのルータからいろいろなネットワークへの経路情報を受け取っているんだ。
でも、すべての経路を受け入れたり外へ知らせたりしたいとは限らないよ。

プレフィックスリストは、どの経路を扱うかをあらかじめ決めておくための条件表なんだ。
例えば「10.1.0.0/16の経路だけ受け取る」といった指定ができるの。

ここでの「/16」はネットワークを表す部分の長さで、アドレスだけでなくその長さも確認するよ。
通信中のパケットを直接止めるのではなく、ルータが使う経路情報を選別するのが主な役割なんだ。

より深い解説

定義

プレフィックスリストは、ルータで経路を照合するための条件の並びで、各行に「許可(permit)または拒否(deny)」と「プレフィックス(例:10.1.0.0/16)」、必要に応じて「プレフィックス長の範囲」を書く。上から順に照合し、最初に一致した行の動作が適用される。どれにも一致しない経路は、暗黙的に拒否されるのが一般的である。

記述の例(一般的な表記)

seq 10 permit 10.1.0.0/16 le 24   … 10.1.0.0/16 の範囲で、/16 ~ /24 の経路を許可
seq 20 deny   0.0.0.0/0           … デフォルトルートを拒否
seq 30 permit 0.0.0.0/0 le 32     … それ以外のすべての経路を許可
指定意味
ge nプレフィックス長が n 以上
le nプレフィックス長が n 以下

経路フィルタリングの用途

用途内容
不要な経路の広告の防止社内の経路のうち、外部に見せる必要のないものを広告しない
誤った経路の受信の防止外部から、自分のネットワークの経路やデフォルトルートなど、受け取るべきでない経路を受け入れない
再配布によるループの防止再配布した経路が戻ってきても、受け入れない・再び再配布しない
BGPのセキュリティ相手のASから受け入れる経路を、契約で決めた範囲に限定する(経路ハイジャックの影響を防ぐ)

アクセスリストとの違い

プレフィックスリストアクセスリスト(ACL)
照合する対象経路(プレフィックスとプレフィックス長)パケット(送信元・宛先アドレス、ポート番号など)
主な用途経路制御通信の許可・拒否
プレフィックス長の指定できる(ge、le)できない(ワイルドカードマスクで範囲を指定)

プレフィックスリストは、ルートマップと組み合わせて、条件に一致した経路の属性(BGPのLOCAL_PREFやAS_PATHなど)を変更するためにも使われる。

実際の試験ではここに出る!全3問

ネットワークスペシャリスト

午後Ⅰ

この用語が出てくる記事

↑