グローバルユニキャストアドレス
インターネットを含む広い範囲での通信に使う、IPv6のユニキャストアドレス。インタフェースを世界全体で一意に識別できるように割り当てられ、一般向けの割当てには2000::/3の範囲が使われる。
イマシルちゃんの解説
家のパソコンから外部のWebサーバーへIPv6で通信するとするね。
そのためには、家の中だけでなく外のネットワークでも通信相手を区別できるアドレスが必要なんだ。
こうした通信に使うIPv6アドレスの種類が、グローバルユニキャストアドレスだよ。
プロバイダーなどから割り当てられたアドレスの範囲を使うことで、別のネットワークの機器と番号が重ならないようにできるんだ。
ただし、このアドレスを持てば誰からでも接続できるわけではないよ。
実際に通信できるかは、そこまでの経路や通信を許可する設定にも左右されるんだ。
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定義
グローバルユニキャストアドレス(GUA)は、RFC 4291で定められたIPv6のユニキャストアドレスの1つで、グローバルにルーティングできる(世界で一意の)アドレスである。IPv4のグローバルIPアドレスに当たる。
構造(一般的な割り当ての例)
|← グローバルルーティングプレフィックス →|← サブネットID →|← インタフェース識別子 →|
48ビット(ISPから割り当て) 16ビット 64ビット
| 部分 | 内容 |
|---|---|
| グローバルルーティングプレフィックス | ISPなどから組織に割り当てられる部分(例:/48、/56) |
| サブネットID | 組織の中で、ネットワークを分けるために使う部分 |
| インタフェース識別子 | ネットワークの中の機器を識別する部分(SLAACでは自動で作る) |
/48の割り当てを受けると、サブネットIDの16ビットで、/64のネットワークを 2^16 = 65,536個作れる。/56なら256個である。
リンクローカルアドレスとの比較
| リンクローカルアドレス(LLA) | グローバルユニキャストアドレス(GUA) | |
|---|---|---|
| 範囲 | fe80::/10(実際は fe80::/64) | 2000::/3 |
| 有効な範囲 | 同じリンク(データリンク層で通信できる範囲)の中だけ | インターネットを含む全体 |
| 割り当て | すべてのインタフェースに自動で必ず付く | RAのプレフィックスから自動で作る、または静的に設定する |
| 主な用途 | 近隣探索、ルータ間のOSPFv3の隣接関係、デフォルトルータのアドレス | 外部との通信 |
ネットワーク機器へのGUAの割り当て
IPv6では、ルータ同士の経路制御(OSPFv3など)はリンクローカルアドレスで動くため、端末をつながないルータ間のネットワークには、GUAを割り当てなくても通信できる。それでも、あえてGUAを割り当てるかどうかは、目的に応じて判断する。
| 判断 | 理由 |
|---|---|
| 割り当てない | インターネットから、ルータやファイアウォールのインタフェースに直接アクセスされないようにする。管理するアドレスを減らす |
| 静的に割り当てる | traceroute6 などで経路を調べたとき、応答した機器のアドレスから、どの機器かを識別しやすくする。監視の宛先にする |
アドレスの表記
| 規則 | 例 |
|---|---|
| 16ビットずつ8つに区切り、16進数で表す | 2001:0db8:aabb:0001:0000:0000:0000:0001 |
| 各ブロックの先頭の0を省略できる | 2001:db8:aabb:1:0:0:0:1 |
| 0が続くブロックを1か所だけ「::」にできる | 2001:db8:aabb:1::1 |