逆引き

読み:ぎゃくびき / 英語表記:reverse DNS lookup

IPアドレスから、それに対応するドメイン名(ホスト名)をDNSで調べること。名前からIPアドレスを調べる正引きの反対で、PTRレコードを使う。

イマシルちゃんの解説

逆引きは、IPアドレスから対応するドメイン名(ホスト名)をDNSで調べる名前解決だよ。
IPアドレスに対応する名前を記録したPTRレコードを問い合わせ、その答えを受け取るんだ。
正引きの結果を単にたどり直すわけではなく、調べるための情報が別に登録されている必要があるよ。
アクセスログに残った通信相手を名前で確認したり、メールの送信元を調べる手掛かりにしたりできるんだ。
ただし、分かるのはDNSに登録された名前で、持ち主の氏名や相手の安全性を証明するものではないよ。

より深い解説

定義

逆引きは、DNSで、IPアドレスをもとに、そのアドレスに対応付けられたドメイン名を求める名前解決である。

名前解決調べる方向使うリソースレコード
正引きドメイン名 → IPアドレスA(IPv4)、AAAA(IPv6)
逆引きIPアドレス → ドメイン名PTR

逆引きの仕組み

IPアドレスを、オクテットの順番を逆にして、特別なドメインの下の名前として表し、そのPTRレコードを問い合わせる。

アドレス問い合わせる名前
IPv4:192.0.2.1010.2.0.192.in-addr.arpa
IPv6:2001:db8::116進数の各桁を逆順にドットで区切り、末尾に ip6.arpa を付けた名前

順番を逆にするのは、DNSの名前が右側ほど上位(大きな範囲)なのに対し、IPアドレスは左側ほど上位(ネットワークの範囲)だからである。逆にすることで、IPアドレスの割り当ての階層と、DNSの管理の委任の階層をそろえられる。

逆引きのゾーンは、そのIPアドレスを割り当てられた組織(ISPなど)が管理する。そのため、ドメイン名の持ち主が、自分で逆引きを自由に設定できるとは限らない。

逆引きの用途

用途内容
メールの受信時の確認送信元のメールサーバのIPアドレスが、逆引きできるか、逆引きしたドメイン名を正引きすると元のIPアドレスに戻るかを確認し、できなければ迷惑メールの疑いがあると判断する
ログの表示アクセスログやtracerouteの結果を、IPアドレスではなくホスト名で表示する
動的IPアドレスの判定逆引きの名前に dynamic や dhcp などが含まれていれば、一般利用者向けの動的IPアドレスと推測できる(IP25Bなどの判断材料)

逆引きした名前を正引きし直して元のIPアドレスが含まれるか確かめると、正引き・逆引きの対応関係を調べられる。ただし、対応が一致しても、そのメールの差出人が正当である証明にはならない。DNSの名前と、SMTPのMAIL FROMやヘッダーのFromで名乗るドメインは別の情報である。送信元がそのドメインからの送信を許可されているかは、SPFなどの送信ドメイン認証と組み合わせて判断する。

迷惑メール対策の区別

対策内容
OP25BISP管理下の動的IPアドレスから、ISP管理外のネットワークのポート25番への直接の通信を遮断する
逆引きによる確認送信元のメールサーバのIPアドレスがDNSで逆引きできない場合、そのサーバからの通信を受け付けない
内容による遮断スパムメールのシグネチャに合致するメールを遮断する
不正中継の対策第三者のメールを中継してしまうメールサーバからの通信を遮断する

これらはいずれも迷惑メール対策だが、ISPが自社の動的IPアドレスから外部のポート25番への通信を止めるものだけがOP25Bである。

実際の試験ではここに出る!全7問

ネットワークスペシャリスト

午後Ⅱ
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