DMVPN

読み:でぃーえむぶいぴーえぬ / 英語表記:Dynamic Multipoint VPN

多数の拠点を結ぶVPNの構成を簡素化する技術。mGREとNHRPを組み合わせてトンネルの接続先を解決し、IPsecで通信を保護する。Phase 2・3では拠点同士の直接のトンネルを動的に作れる。

イマシルちゃんの解説

DMVPNは、多数の拠点をVPNで結ぶときの設定を簡素化する技術だよ。
拠点ごとにすべての相手との通信路を設定する代わりに、中心となるハブへ各拠点のアドレスを登録するんだ。
相手の接続先を調べるのがNHRPだよ。
一つのトンネル用インタフェースで複数の相手につなげるmGREも組み合わせるんだ。
通信はIPsecで暗号化して保護するよ。
Phase 2・3という構成では、拠点同士が通信するときに必要なトンネルをその場で作れるんだ。
最初から全組合せを設定しなくて済み、拠点間のデータをハブ経由にせず送れるよ。

より深い解説

定義

DMVPN(Dynamic Multipoint VPN)は、シスコシステムズ社が開発した、多拠点のVPNを効率よく構成するための技術である。次の技術を組み合わせて実現する。

技術役割
mGRE(マルチポイントGRE)1つのトンネルインタフェースで、複数の相手とGREトンネルを張る
NHRP(Next Hop Resolution Protocol)トンネル上の相手のアドレス(トンネルのアドレス)と、実際のインターネット上のアドレスの対応を、ハブに問い合わせて解決する
IPsecGREトンネルの中を流れるパケットを暗号化する
ルーティングプロトコルトンネルの上で、OSPFやEIGRP、BGPなどで経路を交換する

構成と動作

役割内容
ハブ中心となる拠点(本社)。すべてのスポークの情報(NHRPの登録)を持つ
スポーク各拠点(支社)。起動時にハブとトンネルを張り、自分のアドレスをハブに登録する
  1. スポークは、ハブとだけ常時トンネルを張る(ハブアンドスポーク)
  2. スポークAがスポークBと通信したくなると、NHRPでハブにBの実際のアドレスを問い合わせる
  3. AとBの間に、直接のトンネルが動的に作られ、以後はハブを経由せずに通信する(スポーク間トンネル)
  4. 一定時間使われないトンネルは消える

長所

長所内容
設定の簡素化新しい拠点を追加しても、ハブや既存の拠点の設定を変えなくてよい
効率的な通信拠点間の通信がハブを経由しないため、遅延が小さく、ハブの負荷も減る
動的なアドレススポークのインターネット側のアドレスが動的に変わっても使える

広域イーサネットとの組み合わせ

拠点間を広域イーサネットで結んでいる場合、拠点同士はレイヤ2で直接つながるため、OSPFなどで自由に経路を制御でき、全拠点が互いに通信できる(フルメッシュ)。DMVPNを使ったIPsec VPNを副回線にすると、インターネット上でも同様にフルメッシュのトポロジと経路制御が実現でき、主回線と副回線を同じ考え方で運用しやすい。

実際の試験ではここに出る!全1問

ネットワークスペシャリスト

午後Ⅰ

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