ネットワークスペシャリスト 令和7年度 春期 午後Ⅰ 問2

ネットワークスペシャリスト 令和7年度 春期 午後Ⅰ 問2

この問題に出てくる用語

IEEE 802.11ax
Wi-Fi 6の基礎となる無線LAN規格である。OFDMAや上り・下りのMU-MIMOなどによって、多数の端末が同時に利用する環境で通信の効率を高める。2.4GHz帯・5GHz帯で利用され、6GHz帯での運用へ拡張したWi-Fi 6Eも同じIEEE 802.11axを基礎とする。
IEEE 802.1X
有線LANや無線LANで、利用者や端末の認証結果に基づいてポート単位のネットワークアクセスを制御するIEEE規格である。認証メッセージのやり取りにEAPを利用し、通常のデータ通信を許可するか判断する。
HTTP
Webページの取得やデータの送信などに使うアプリケーション層プロトコル。ブラウザなどのクライアントが要求を送り、サーバが応答を返す形で通信する。
HTTP/3
HTTPのバージョン3。トランスポートにTCPではなく、UDPの上で動くQUICを使う。ストリームごとに独立して通信を管理するため、TCPのHoLブロッキングが起きない。
HTTP/2
HTTPのバージョン2。1つのTCPコネクションの中に、ストリームという仮想的な通信の単位を複数作り、複数のリクエストとレスポンスを並列にやり取りできるようにした(多重化)。
syslog
ネットワーク機器やサーバが出力するログを送るためのプロトコルである。各機器の記録をログサーバ(syslogサーバ)へ集めて管理できる。従来から使われる転送方式ではUDPの514番ポートを使う。
DHCP
ネットワークにつながった端末に、IPアドレスやサブネットマスク、デフォルトゲートウェイ、DNSサーバのアドレスなどの設定を、自動的に配布するプロトコル。
DHCPリレーエージェント
別のネットワークにあるDHCPサーバと端末の間で、DHCPメッセージを中継する機能。ルータやL3スイッチなどで動作する。端末から受け取った要求のgiaddrフィールドに、要求を受信したインタフェースのIPアドレスを入れる。
TCP
アプリケーション間で、順序を保った信頼性のあるデータ転送を提供するトランスポート層のプロトコルである。通信前に接続を確立するコネクション型で、受信確認や再送によってデータの欠落に対処する。
NAT
ネットワークの境界などで、IPパケットの送信元IPアドレスや宛先IPアドレスを別の値へ変換する技術である。アドレスだけを変える方式と、ポート番号も併せて変えるNAPTを区別する。
NAPT
IPアドレスに加えてポート番号も変換することで、1つのグローバルIPアドレスを、多数の端末で同時に共有できるようにするアドレス変換の方式。変換の対応は、ルータのNAT変換テーブルに記録される。
PoE
イーサネットのツイストペアケーブルでデータ通信とともに電力を供給する技術である。給電側と受電側の対応規格や供給可能な電力の条件を満たす必要がある。
プライベートIPアドレス
組織の内部のネットワークで、自由に使ってよいと決められているIPアドレスの範囲。IPv4では10.0.0.0/8、172.16.0.0/12、192.168.0.0/16の3つ。インターネット上では使えない。
ベストエフォート
通信サービスで、最大の速度は示すが、実際の速度は保証しない提供の形態。混雑の状況などによって、実効速度は大きく変わる。契約した範囲で一定の帯域を保証するのは帯域確保型(帯域保証型)である。
HoLブロッキング
順番に処理する仕組みで、先頭の処理が遅れたり止まったりすると、その後ろに並んでいる処理まで待たされてしまう問題。HTTP/1.1やTCPで起こり、HTTP/2やHTTP/3はこれを減らすために作られた。
無線LAN
端末とネットワークの接続などに無線通信を用いるLANである。広く使われる方式はIEEE 802.11シリーズで規定され、アクセスポイントを介する構成などがある。インターネット接続そのものを意味する言葉ではない。
UDP
接続の確立を行わずに、データグラム単位でアプリケーション間のデータを運ぶコネクションレス型のトランスポート層プロトコルである。再送や到着順序の保証を備えず、ヘッダーは8バイトである。

この問題に関係するテーマ

トラブルシューティング
ネットワークの不具合の原因を突き止めて解決する作業。思いつきで手を動かすのではなく、問題の定義 → 情報収集 → 切り分け → 仮説の検証の順に、論理的に進めることが大切である。

問題文:IPA公開の問題冊子(PDF)

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