WPAD

読み:だぶりゅーぱっど / 英語表記:Web Proxy Auto-Discovery

ブラウザなどが、プロキシの選択規則を記したPACファイルの場所をDHCPやDNSで自動検出する仕組みである。見つけたURLから設定ファイルを取得し、その規則に従って接続方法を選ぶ。

イマシルちゃんの解説

会社のWeb通信をプロキシ経由にするとき、設定ファイルの場所を端末ごとに入力すると、台数に応じて手間が増えるよ。
WPADは、その場所を自動で見つける仕組みだよ。
端末はDHCPやDNSから手掛かりを得て、接続規則が書かれたPACファイルを探すんだ。
場所が分かったらファイルを取りに行き、アクセス先に応じて使うプロキシを選ぶよ。
共通の規則を配りやすくなる一方、見つけた情報が正しいことも大切なんだ。
使える検出方法はブラウザやOSによって異なるので、利用する端末で動作を確かめる必要があるよ。

より深い解説

場所の検出とファイルの取得

WPADでは、設定ファイルを見つける処理と、そのファイルを読んで接続先を選ぶ処理を分ける。

段階使う情報・処理
場所を見つけるDHCPやDNSで配布元を調べる
設定を取得する見つかったURLへHTTPなどでアクセスし、PACファイルをダウンロードする
接続方法を決めるファイル内のFindProxyForURLを評価し、プロキシ経由か直接接続かを選ぶ

発見にDNSを使っても、設定ファイルの内容を名前解決の応答で受け取るわけではない。ファイルを配布するWebサーバへの接続が別に必要である。

二つの検出方法

DHCPを使う方式では、対応クライアントがオプション252から設定ファイルのURLを得る。この値はプロキシのIPアドレスそのものではなく、設定を取りに行く場所である。

DNSを使う方式では、端末のドメイン名などを基にwpadというホスト名を調べる。例えばwpad.example.netを名前解決し、http://wpad.example.net/wpad.datから取得する形がある。wpad.datが設定ファイルである。

検出順序や対応範囲は実装によって異なる。例えばWinHTTPでは、利用する自動検出方式としてDHCPとDNSを指定できる。すべてのブラウザが両方式を同じ順序で試すとは限らない。

配布元を明示する設定との違い

ブラウザや管理ポリシーへ設定ファイルのURLを直接登録する方法もある。この場合は、その場所を使うためWPADによる発見が不要になる。自動設定の規則を使うことと、規則の置き場所を自動検出することは別である。

検出情報や配布ファイルが不正なものに置き換わると、意図しないプロキシへ通信が向かうおそれがある。組織内で正しいwpadの名前と配布元を管理し、利用しない端末では自動検出の要否を見直す。取得したファイルを再利用する実装では、変更の反映時点も確認する。

参考資料

実際の試験ではここに出る!全1問

ネットワークスペシャリスト

午後Ⅰ

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