WebDAV

読み:うぇぶだぶ / 英語表記:Web-based Distributed Authoring and Versioning

HTTPを拡張し、Webサーバ上のファイルやフォルダを遠隔から操作するためのプロトコルである。資源の情報の取得や移動、ロックなどを行い、複数の利用者による共同作業を支える。

イマシルちゃんの解説

WebDAVは、Webサーバ上のファイルを遠隔から操作できるようにHTTPを拡張したプロトコルだよ。
対応するソフトを使えば、ネット上のフォルダにファイルを置いたり、名前を変えたり、削除したりできるんだ。
ファイルの一覧を取得したり、更新日時などのプロパティを調べたりできるから、保存先の状況も確かめられるよ。
共同作業では、編集中のファイルにロックをかけて、ほかの人の書き込みとぶつかるのを防ぐこともできるんだ。
こうした操作の手順を共通にすることで、離れた場所から同じファイルを管理しやすくなるよ。

より深い解説

定義

WebDAV(Web-based Distributed Authoring and Versioning)は、RFC 4918などで定められた、HTTP/1.1を拡張して、Webサーバ上の資源(ファイルやフォルダ)を遠隔から共同で編集・管理できるようにしたプロトコルである。HTTPの上で動くため、通常のWebと同じポート(80、443)で通信でき、ファイアウォールを通りやすい。

追加されたメソッド

メソッド内容
PROPFIND資源のプロパティ(作成日時、サイズなど)や、フォルダの中身の一覧を取得する
PROPPATCHプロパティを変更する
MKCOLコレクション(フォルダ)を作成する
COPY資源をコピーする
MOVE資源を移動する(名前の変更にも使う)
LOCK / UNLOCK資源をロックして、ほかの利用者による同時の書き換えを防ぐ/解除する

ファイルの取得にはGET、アップロード(作成・上書き)にはPUT、削除にはDELETEと、HTTPのメソッドもそのまま使う。

バージョン管理

WebDAVの拡張であるDeltaV(RFC 3253)では、資源のバージョン管理(チェックイン、チェックアウト、版の履歴の参照など)を行える。

使われている場面

場面例
オンラインストレージクラウドストレージやファイル共有サービスを、OSのフォルダとして接続する
予定表・連絡先の同期WebDAVを拡張した CalDAV(予定表)、CardDAV(連絡先)
文書管理社内のファイルサーバを、Web経由で利用する
ソースコード管理Subversion の通信方式の1つ

ほかの技術との区別

技術内容
WebDAVHTTPを拡張したプロトコルで、サーバ上のファイルの参照・作成・削除やバージョン管理を行う
SOAPXMLのメッセージで、ソフトウェア同士が通信し、分散したアプリケーションを連携させる(Webサービス)
WebメールWebアプリケーションが IMAP などでメールサーバにアクセスし、ブラウザでメールを読み書きする
FTPファイル転送専用のプロトコル。ブラウザで「ftp://」のURLを開いてダウンロードできた(現在の主要なブラウザは対応を終了)

表示形式や通信保護との役割の違い

CSS(Cascading Style Sheets)は、文書の色、文字、配置などの表示方法を指定するスタイルシート言語である。表示用の定義を記述すること自体は、遠隔のファイルを編集するための通信プロトコルではない。

技術主な役割
CSS文書の見た目を指定する
MIMEデータの種類や表現形式を扱う
TLS(SSLの後継)通信を暗号化し、改ざんなどから保護する
WebDAVWeb上の資源を遠隔から操作する

これらは組み合わせて使える。たとえば、暗号化された接続で、スタイルシートのファイルをサーバへ保存する場合でも、通信の保護、資源の操作、ファイルの中身は別の役割である。

実際の試験ではここに出る!全5問

ネットワークスペシャリスト

午前Ⅱ

この用語が出てくる記事

↑