中間者攻撃

読み:ちゅうかんしゃこうげき / 英語表記:Man-in-the-Middle attack

通信する2者の間に攻撃者が割り込み、両者になりすまして、通信を盗聴したり改ざんしたりする攻撃。

イマシルちゃんの解説

中間者攻撃は、通信する両者の間に攻撃者が入り込み、それぞれに相手のふりをして通信を中継する攻撃だよ。
例えば、端末には接続先のWebサイトとして振る舞い、本物のサイトにはその端末として接続するんだ。
両者が本物の相手だと信じてやり取りすると、途中で内容を盗み見られたり書き換えられたりすることがあるの。
暗号化していても、攻撃者と暗号化通信を結んでしまえば防げないよ。
だから通信を暗号化するTLSなどを使うときは、通信相手が本物かどうかの確認も大切なんだ。
Webサイトなら、相手の身元を確認するサーバ証明書が正当か、接続先の名前と合っているかを確かめるよ。

より深い解説

定義

中間者攻撃(MITM:Man-in-the-Middle攻撃)は、通信の当事者の間に攻撃者が入り込み、それぞれに対して通信相手になりすますことで、通信内容の盗聴や改ざんを行う攻撃である。当事者は、互いに直接通信していると思い込んでいる。

割り込む手段

手段内容
ARPスプーフィング偽のARP応答で、同じLAN上の通信を攻撃者の機器に向けさせる
偽のアクセスポイント正規の無線LANと同じSSIDのアクセスポイントを設置して、接続させる(悪魔の双子:Evil Twin)
DNSの偽装DNSキャッシュポイズニングなどで、偽のサーバのIPアドレスを返す
不正なDHCPサーバ攻撃者の機器をデフォルトゲートウェイやDNSサーバとして配布する

暗号化通信への中間者攻撃

TLSで暗号化していても、相手の確認が不十分だと中間者攻撃が成立する。

  1. 攻撃者は、利用者に対してはサーバになりすまし、自分の証明書を提示してTLSを確立する
  2. 本物のサーバに対しては利用者になりすまして、別のTLSを確立する
  3. 攻撃者は、両方の通信を復号・再暗号化して中継しながら、内容を盗み見る

このとき攻撃者が提示する証明書は、信頼できる認証局が発行したものではないため、ブラウザが警告を表示する。利用者が警告を無視すると、攻撃が成立する。

対策

対策内容
サーバ証明書の検証証明書が信頼できる認証局から発行され、接続先のドメイン名と一致することを確認する。警告を無視しない
HSTS一度HTTPSで接続したサイトには、以後HTTPでの接続をさせない
相互認証クライアント証明書などで、サーバも利用者を確認する
鍵交換の認証公開鍵の正しさを確認せずに鍵交換をしない(認証なしのDiffie-Hellman鍵交換は中間者攻撃に弱い)
安全なネットワークの利用不審な公衆無線LANを使わない、VPNを使う

Man-in-the-Browser攻撃との違い

中間者攻撃Man-in-the-Browser攻撃
攻撃者の位置通信経路の途中利用者のブラウザの中
TLSと証明書の検証有効な対策になる暗号化の前に改ざんされるので効かない

ほかの攻撃との区別

中間者攻撃は、通信経路に割り込む攻撃である。暗号化装置の消費電力を測るなど、装置の物理的な情報から内部の秘密を推定するサイドチャネル攻撃とは異なる。

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ネットワークスペシャリスト

午前Ⅱ

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