FCoE
ファイバチャネルのフレームをイーサネットで運ぶ技術。ストレージ通信に必要な品質を保つため、輻輳によるフレーム廃棄を抑えるフロー制御などの拡張を利用する。TCPやUDPには載せない。
イマシルちゃんの解説
サーバとデータを保存するストレージを結ぶ通信には、ファイバチャネルという技術が使われることがあるよ。
FCoEは、その通信をイーサネットで運ぶための技術なんだ。
ファイバチャネルでやり取りするデータのまとまりであるFCフレームを、LAN用のフレームの中に包んで送るの。
ただし、通常のLANでは混雑するとフレームが捨てられることがあるよ。
そこで送信を一時的に待ってもらうフロー制御などを使い、混雑による廃棄を防ぐようにするんだ。
対応する機器をそろえれば、ストレージ用と通常のLAN用の通信を同じ配線へまとめられるよ。
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より深い解説
ストレージの通信を運ぶ
FCoEは、FCフレームをイーサネットのフレームへカプセル化する。サーバとストレージを結ぶSANの通信と、通常のLANの通信を同じ物理基盤へ集約する用途がある。
小さいMTUに合わせてFCのデータを勝手に切り詰めるのではなく、通過する機器とリンクで必要なフレームサイズを扱えるようにする。
廃棄を抑える仕組み
通常のLANでは、混雑してバッファが足りなければフレームを捨てることがある。FCoEでは、このような輻輳損失を抑えるために、Data Center Bridgingという拡張群を利用する。
| 機能 | 役割 |
|---|---|
| PFC | 優先度ごとに相手の送信を一時停止させる |
| ETS | 種類別に帯域を配分する |
| DCBX | 対応機器間で設定情報を交換する |
PFCはIEEE 802.1Qbbの優先度別フロー制御である。対象の優先度だけを停止できるため、すべての通信を一括して止める方式とは影響範囲が異なる。これらの機能が正しく動くよう、機器間の設定をそろえる必要がある。
保証の範囲
「ロスレス」という説明は、適切に構成された経路で輻輳による廃棄を防ぐという意味で使われる。物理故障やビット誤り、設定ミスによる通信失敗までなくなるわけではない。
送信の停止が長引けば、ほかの通信へ影響する場合もある。バッファ、優先度、帯域、監視を一緒に設計し、通信の停止が広がる構成を避けることが大切である。
ほかのストレージ通信との比較
| 方式 | 主な通信の積重ね |
|---|---|
| ファイバチャネル | 専用のFC基盤でストレージへ接続する |
| FCoE | FCをLAN用フレームに入れる |
| iSCSI | SCSIのコマンドなどをTCP/IPで運ぶ |
| NAS | NFSやSMBなどでファイル単位にアクセスする |
FCoEはデータの配送にTCPの再送機能を使う方式ではない。IPネットワークを通せるiSCSIと、同じ「ストレージ用通信」という理由だけで混同しない。
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ネットワークスペシャリスト
- 午前Ⅱ