CRL
有効期間が残っていても、使用を取り消されたデジタル証明書を知らせるリストである。失効した証明書のシリアル番号などを含み、発行者がデジタル署名を付けて公開する。
イマシルちゃんの解説
証明書には期限があるけれど、期限内でも信用できなくなることがあるよ。
たとえば証明書の持ち主の秘密鍵が盗まれると、別の人が本人になりすませるおそれがあるんだ。
そこで、使うのを取り消した証明書を知らせる一覧がCRLだよ。
一覧には、その証明書を特定するシリアル番号などを載せるの。
受け取る側は一覧の署名を確かめ、使おうとしている証明書が含まれていないか調べるよ。
ただし古い一覧では最近の取り消しが分からないため、更新時刻も確かめる必要があるんだ。
期限の確認と合わせて、今も使ってよい証明書か判断するための仕組みだよ。
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より深い解説
有効期限より前に信用を取り消す
CRLはCertificate Revocation Listの略で、証明書失効リストともいう。秘密鍵の漏えい、所属の変更、誤った発行などで、証明書を期限前に使えなくする処理が失効である。期限切れは証明書に記載した期間の終了であり、失効とは別に確認する。
X.509証明書のシリアル番号は、同じ発行者が発行する証明書の中で一意になる。異なる認証局が同じ番号を使うことはあるため、CRLがどの発行者の、どの範囲の証明書を対象とするかを確かめる必要がある。番号だけを別のCAのリストへ照合してはいけない。
リストに記載する情報
| 情報 | 用途 |
|---|---|
| 発行者 | 誰が公開したリストかを確認する |
| 失効した証明書のシリアル番号 | 対象の証明書を特定する |
| 失効日時・理由など | いつ、なぜ失効したかを表す |
| thisUpdate・nextUpdate | 今回の発行時刻と次回の更新予定を確認する |
| デジタル署名 | 正当な発行者が作り、内容が改ざんされていないことを確認する |
CRLは公開鍵の一覧でも、すべての有効な証明書の一覧でもない。証明書の持ち主の秘密鍵を載せることもない。
確認の流れと更新の意味
検証者は、証明書のCRL配布点などから対象のリストを取得し、発行者の署名・対象範囲・鮮度を検証する。そのうえで、証明書の番号が失効したものとして掲載されていないか調べる。
一度取得したリストを保存しておけば、その都度ダウンロードせずに複数の証明書を調べられる。ただし、更新を待つ間に新しい失効が生じることはある。リストを取得できなかった場合も、掲載されていないことを確認できた場合とは異なる。接続を拒否するか、別の状態確認方法を使うかは、利用側の方針に従う。
個別の証明書の状態を応答で受け取る方式はOCSPである。CRLとOCSPは失効を調べるための異なる方法であり、どちらも証明書の署名・接続先の名前・有効期間などの検証を置き換えるものではない。
参考資料
実際の試験ではここに出る!全1問
ネットワークスペシャリスト
- 午後Ⅱ